本場の味と文化を伝える

本場の味と文化を伝える

お手本はフランスの食文化

「パンは農作物」と言うと皆さんは首をかしげるでしょうか。でも、フランス人のパンに対する感覚はこれに近いものがあるようです。
収穫された小麦の性質は毎年変わります。だから去年のパンと今年のパンは違って当たり前とフランス人は考えます。日本では、毎年同じ品質のパンを造るために小麦の配合を調整する技術がとても進んでいますが、フランス人にはこういう感覚はありません。その年その年の小麦の性質に合ったおいしさを引き出すのがよいパン造りとフランス人は考えているのです。ワインのヴィンテージと同じですね。

与えられた自然の恵みをおいしくいただく。フランス人の食に対する姿勢の根本はここにあります。私たち進々堂も、小麦のおいしさを最大限に引き出すパン造り、素材のおいしさをお客さまと分かち合うためのサンドウィッチやお料理の提供を目指して参ります。

毎年のフランス視察旅行

本物のパンを求めて1924年フランスに渡った創業者にならい、私たちも常にフランスの最新潮流に目を凝らしています。毎年のフランス視察旅行では、その年のバゲットコンクール上位のお店を訪ね歩いて現地のパン職人(ブーランジェ)たちと交流します。またハムやチーズ、パテやコンフィチュールなど、食卓を彩る豊かな食材に取り巻かれた、パンの本場ならではの食文化を丸ごと味わいます。

本場のおいしさに負けないパン造り

例えば2006年日本で開催された「フランス産小麦を使ったバゲットコンクール」準グランプリに輝いた進々堂の看板商品「レトロバゲット"1924"」は、2003年の視察旅行で出会った同年のコンクール優勝店"Au Grenier à Pain"のバゲットをモデルに、よりおいしいバゲットを目指して開発されたものです。

また、クロワッサンや菓子パン(ヴィエノワズリー)類、それにマカロンやカヌレなどブーランジュリーの定番パティスリーも、フランス人が食べておいしいと認める本場の味を目指しています。